ようへい先生の　“ちょっと使える話”

私は塾でも、家庭教師でも、基本的に宿題を出題します。

宿題をやっていない場合には、事情は考慮しますが、ペナルティを与えます。


狙いとしては、家庭学習の重要性の認識と、学習時間の確保はもちろんですが、もう一つあります。



それは、「約束を守る人」になって欲しいということです。



約束には二種類、「相手との約束」と「自分との約束」があります。

どちらも人としてとても大切なことですが、『宿題をしっかりやる』ことを通して、

この二つの力を身に付けて欲しいと考えています。



「相手との約束」を守ることは、信頼関係を築く上でとても大切です。

これは、誰でも分かることなので、誰でも意識して行動しています。


約束を破り続ければ、相手との信頼関係が失われるのは、誰でも想像できることでしょう。



ただし、宿題についてはどうでしょうか。


宿題も、先生との約束です。このことを軽く考えてもらっては困ります。

宿題をやって来ないということは、先生との約束を破ったということ。

一人の人間との信頼関係を一方的に反故にしたということ。


そのように考えて欲しいと思っています。



また宿題は、自分との約束でもあります。

「自分との約束」を守ることは、意識していない人が多いと思われますが、

これも本当に大切なことです。


自分のとの約束が守れない人間は、大きなことは成し遂げられません。

他人との約束も、軽くしか考えられないでしょう。


何より、自分が信じられません。


相手との約束を破り続ければ、相手との信頼関係が失われるのと同じように、

自分との約束を破り続ければ、“自”分との“信”頼関係が失われていきます。

つまり、“自信”がなくなるのです。



たかが宿題、されど宿題。



『宿題をやって来るゾ』と、「相手(先生)」と「自分」に約束し、

それをしっかりと守ることで、相手との信頼関係を築き、

自分にも自信が持てるようになって欲しい。


そう思っていますし、子どもたちにも、そこまで考えて取り組んで欲しいと思っています。



ご家庭でも、「約束」ということについて、

「親子の約束」や「家族の約束」などをしっかりと守れているか、

いつの間にか有耶無耶になってしまったことはないか、

改めて話し合う機会を持たれることをゴテイアンいたします。



それでは今回はこの辺で。またお付き合いいただければ幸いです。

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