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『浦島太郎』についての一考察



日本人なら誰でも知っている童話『浦島太郎』。

亀を助けた若者が竜宮城でもてなされ、帰りにもらった玉手箱を開けるとおじいさんになってしまう、というあのお話です。



なんか昔から腑に落ちないんですよね。


何も悪いことをしていない太郎が、なぜ罰を受けなければならないのか。

ハッピーエンドでもなければ、勧善懲悪でもない。

この話を聞いて、どんな気持ちになればいいのって思ってしまうわけです。



一説によると、

元の話では、太郎はそのあと永遠の命をもつ鶴に生まれ変わったとか、

明治時代に「約束を破ったら罰を受ける」という教訓を示すために、続きの部分をカットしたとか、

いろいろあるようです。




そこで、私なりの一考察。



この話のポイントはズバリ、乙姫様。



乙姫は知っていたはずです。

海の中の竜宮城に流れる時間と、地上を流れる時間のスピードが全く違うことを。


しかし乙姫は、それを太郎に伝えなかった。


帰したくなかった。

太郎を愛してしまったのでしょう。


それでも、やがて太郎は帰ることを決意します。


でも乙姫は知っていました。


地上で太郎を待ち受けているのは、孤独という名の地獄だと。

社会的動物である人間にとって「誰一人、自分を知っている者がこの世にいない」という状況は、耐えがたい苦難。

生き地獄とはこのことです。



そこで乙姫は、太郎に玉手箱を手渡します。

「決して開けてはいけません」と言って。



開けるとどうなるのか、もちろん乙姫は知っています。


つまり玉手箱は、

「苦しみに耐えきれなくなったら使ってね」という、

言わば、自決用の毒薬や爆弾のようなものだったのです。



しかし、太郎は死ななかった。死ねなかった。



乙姫は、愛する太郎を救いたいがために玉手箱を渡した。

でも出来ることなら開けて欲しくない。

たとえ開けたとしても、太郎を殺すことは出来ない。



結局、太郎はヨボヨボのおじいさんになりました。死に近づくことしか出来なかったのです。



若者の姿ならまだしも、家も財産もない天涯孤独の老人になってしまった太郎が、幸せな余生を過ごせたとは、とても思えません。




以上のような解釈から導かれる教訓は、


太郎を帰したくないがために、竜宮城と地上の時差を伝えなかった乙姫のような、

「身勝手な愛情は、相手を苦しめる」

ということ。


さらに、


苦しみを救うどころか、太郎を苦しめることしかしなかった玉手箱を渡した乙姫のような、

「中途半端な優しさは、相手を苦しめる」

ということ。




以上、『浦島太郎』についての一考察でした。


いかがでしょう。

ちょっとネガティブですかね。



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Posted by 井田陽平  at 10:00 │Comments(0)フリートーク陽平塾

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